キイチゴ  苗木

キイチゴ(ブラックベリーとラズベリーの苗木)を園芸店で購入しました。
我家のナシ(幸水)がヤチネズミに地際の樹肌を全周食害されて、今後生き延びる可能性がほとんどないので掘り起こしました。 その後釜に植えました。 2018.4.18
キイチゴを選んだ理由は、
⓵お隣さんから毎年ブラックベリーを頂いているのですが、生食にしても、ジャムにしてヨーグルトのトッピングにしても甘酸っぱくて美味しいのです。
②虫がつかず、花が咲いてから収穫するまでの日数が少なく栽培が用意で、晩秋に乱れた枝や混みあった枝を剪定するだけ済むからです。
③これが最大の要因なのですが、今回のナシ(幸水)のようにネズミに食われてしまうと、再度苗木を植えて収穫できるまでに4~5年かかります。 この年齢になるとそれほど気長に待てないのです。 その点、キイチゴは上手く根付いて生長してくれれば今年の夏から、来年は確実に収穫できるのです。 キイチゴはその年に成長した枝に花芽をつけ、その年に花が咲き実が生ります。
ただし、ヤチネズミには気を付ける必要がありますが・・・・・・。

ということで、今年の夏が楽しみです。

<余談:ブラックベリーとラズベリー>
ブラックベリーが黒い果実でラズベリーが赤い実が生ると思っていました。
ところが調べてみると、そう簡単明瞭に分けられるものではないようです。

園芸植物大辞典によると、
ブラックベリーやラズベリーは分類学の「科」、「属」、「種」に当たるものではなく、園芸作物における分類で ラズベリーには、赤ラズベリー、黒ラズベリー、紫ラズベリーの系統があり、ブラックベリーは雑種や変種が多く分類は困難であるらしいのですが、有葉花軸種とか切れ葉種などの系統があるようです。

ちなみに今回購入したものは以下のとおりです。
・ブラックベリー : ボイソン ベリー    黒実
・ラズベリー   : インディアン サマー  赤実

また、北海道樹木図鑑には、
クロミキイチゴ ブラックラズベリー 
バラ科 Rubus occidentalis(ルブス オキシデンタリス)
英名 Black rasberry
とありました。

我が家のお隣さんにあるキイチゴは、おそらく、上述のクロミキイチゴ ブラックラズベリーではないか? と推測してりるのですが・・・・・・・。

園芸植物大辞典には、ラズベリーの黒ラズベリー系統の原種は、Rubus occidentalis(ルブス オキシデンタリス)となっていて、北海道樹木図鑑のクロミキイチゴ(ブラックラズベリー)に当たります。

今回購入したブラックベリー(品種:ボイソン ベリー)とラズベリー(品種:インディアン サマー)の花、葉、果実など品種の特性については、ひと夏の成長をみて報告したいと思っています。

 

 

,

 

 

 

 

 

0

こぶ(その5) アグロバクテリウム(その2)

こぶ(その4)で、樹木の主幹に大きなこぶをつくる犯人は、土壌細菌のアグロバクテリウム(Agrobacterium tumefaciens:アグロバクテリウム ツメファシエンス、又はRhizobium radiobacter:リゾビウム ラジオバクター)であることが判りました。
名古屋大学の町田先生の話によると、
アグロバクテリウムは土壌細菌なので、根で感染し、それが維管束、細胞間隙を伝わって植物の体内を動き、傷ついた細胞に出会うと感染し、細胞増殖を誘発し、こぶができるのではないかと考えている とのことです。

ニセアカシアなど老木に見られるこぶは、当初は根や地際で感染し、アグロバクリウムが維管束や細胞間隙を伝わって樹幹の上の方まで上がり、こぶができるようです。


ネグンドカエデ 真駒内公園  ポプラ 道庁?      リギダマツ 中島公園

それでは、このアグロバクテリウムという土壌細菌は、どのような植物に病気を発生させるのでしょうか
最も有名なのが、バラの根につく根頭がんしゅ病です。
以下はタキイ種苗のホームページから引用しています。
根や地際茎部、接ぎ木部に、表面がごつごつした大小さまざまなこぶを生じる。こぶは初め白色で、徐々に乾固して黒褐色のざらざらしたこぶとなり崩壊する。侵された株は周囲の株に比べ生育が若干劣るため、次第に競争に負けて、枯死する。
病原はアグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という細菌の一種で、1~3本の鞭毛を有する1~3×0.4~0.8μmの棹状細菌である。14~30℃で生育し、適温が22℃、死滅温度は51℃。多くの作物に本病を引き起こす多犯性の細菌である。

 病原細菌は傷口から侵入し、土壌伝染、接触伝染によって広がり、土壌中に長く生存する。したがって発病株は全身が汚染されている場合が多いので、接ぎ木用の母木には用いない。また、汚染株を切ったり、掘り起こしたりした刃物やスコップなどに病原細菌が付着して、健全株の切り口などを次々に汚染する。

タキイ種苗はタネを販売している会社なので、“ 多くの作物 ” と書かれていますが、調べてみると、発芽したときに2枚の葉が出てくる双子葉植物や一部の裸子植物と単子葉植物はこの土壌細菌の餌食?対象になるようです。 ということはほとんどの植物がこの細菌に侵されるということです。

アグロバクテリウムはリゾリウム属に属するのですが、リゾリウム属の中には、空気中の窒素を固定して植物の根と共生する細菌=根粒菌があります。 作物ではダイズなどの豆類、樹木ではニセアカシアやフジなどがマメ科植物が良く知られています。
同じリゾリウム属で、他の植物と共生して窒素を供給する有益な働きをする細菌がいる一方、もう一つは根にこぶを作って宿主を弱らせる作用をする細菌がいることです。 同属の近縁種が同じようなこぶ(ゴール)を作るのですが、宿主にとって全く正反対の作用をもたらすのは、皮肉というか面白いものです。

さらに面白いのは、植物に悪さをするアグロバクテリウムが、最近の遺伝子組み換え技術には重要な道具?資材?方法?になっていることです。 作物の品種改良、例えば作物に耐病性を付与したり、甘味があって美味しい品種を作出など、その中で最も有名で問題になっているのは、この技術を使って(おそらく)作られた農薬をかけても枯れない農薬耐性のある遺伝子組み換えダイズです。 このように、アグロバクテリウムは、植物の形質を変える遺伝子組み換えに広く利用されているのだそうです。

アグロバクテリウムをウェブページで調べる(コトバンク)と、
植物に対して病原性をもつグラム陰性菌一群総称プラスミドのはたらきにより、自身のDNAを植物体に送り込み、形質転換を生じさせる性質がある。外部から特定の遺伝子を組み込むトランスジェニック植物作出に利用される。

と書かれているのですが、グラム陰性菌、プラスミド、トランスジェニック植物など見慣れない用語が並んで、理解できたようなできないような、いまいちはっきりしないのですが、分かりやすく言うと、植物細胞に感染してDNAを送り込む(形質転換)性質がある ことのようです。

南区に自衛隊の真駒内駐屯地があります。 その南西側境界沿いに昭和40年代に植えられたニセアカシアが列植されています。 樹齢は60年前後と思われます。 それらのニセアカシアの主幹にこぶを見つけることができます。 こぶ(その4)の冒頭の画像がそれです。
真駒内方面をサイクリングするときに、これらのこぶをたまに見るのですが、その大きなこぶの中にアグロバクテリウムという土壌細菌がいて、それらは大豆などにつく根粒菌と近縁種で、さらに、人類の先端技術:遺伝子組み換えに重要な役割を果たしていると考えると、今度見るときは、あの異様で醜いこぶに対して見方が少し変わっているのかもしれません。

 

 

 

0

オオカメノキ  冬芽

オオカメノキの冬芽です。
 
2010.9.12                                  2010.10.31
9月中旬には冬芽(花芽)は出来上がっています。 その形が、雪国、秋田や山形で作られているこけしで、蓑(みの)で編んだ縦に長い三角形の雪帽子を被ったこけしを連想してしまいます。
2010.4.10                                     2010.4.29                            2010.4.10

4月中旬になると花芽は大きく膨らんできます。 この形状は、幼児が大きく手を振ってラジオ体操をしている姿を連想させます。 その手にあたる部分は葉で、丸い球状の花芽は頭です。
オオカメノキの白い花は、札幌市内では5月上旬に開花します。 中央の写真のつぼみは、もう少しで開花しそうです。
右の写真、2枚の葉が向かい合って閉じているのは葉芽です。

オオカメノキの冬芽は裸芽(芽鱗で保護されていない)で葉脈がはっきりとわかり、その葉には毛が密生しています。

 

0

春の訪れ

3月の下旬から約半月ぶりに街中をサイクリングしてきました。 歩道の雪はほとんど消えて、道路や空き地の片隅に冬期間重機でうず高く積まれた、これまでに溶けきれず薄汚れた雪の残骸が残っているぐらいです。
自転車で歩道を走っていると、地先の庭には黄、青、白のクロッカスやフクジュソウが咲いています。 クロッカスは雪解けの速い南側の軒先などでは、3月下旬から咲き出します。
 
2018.4.14   豊平公園 左:クロッカス、 右:クリスマスローズ
 
2018.4.14 豊平公園 左:スノードロップ、右:ヒュウガミズキ

クロッカス、クリスマスローズ、スノードロップは、豊平公園のバラ園と野草園の間に植えられています。
ヒュウガミズキは緑のセンター南西側、園路沿いの生垣です。

 
2018.4.14 豊平川             バッコヤナギ
ミュンヘン大橋上流左岸(豊平区側)
冬期間、道路の脇に溜まった雪を河川敷に堆積するのですが、芝生の保護等のためにダンプトラックで雪を入れる前にブルーシートが敷かれます。
雪が解けてくる4月中下旬には、豊平川は毎年このような姿を現します。 雪が解けてブルーシートが取り除かれて、河川敷を走っているサイクリングロードを自転車で走れるようになるのは、4月下旬のゴールデンウィーク前あたりでしょうか?
豊平川や真駒内川の河床には、ぼんやりと白っぽい樹冠をしたヤナギを見かけます。 ヤナギの花が咲きかけているのでしょう。
写真は真駒内川の土手に生えていたバッコヤナギの花です。

今朝(4月15日)起きてカーテンを開けると、お隣さんの屋根や我が家の庭の芝生が白くなっています。 2cmくらいは積もっています。
「もうこれからは雪は降らないだろう」と思っていたのですが降ってしまいました。 これが北国のなごり雪? しかし、全然名残惜しい気持ちはないのでなごり雪とは言わないのでしょうね。
街中を自転車で走るときは、まだ、ネックウォーマーと手袋が必要です。 頬を切る風は冷たいです。 しかし、注意して公園や庭の片隅を見ると、街のあちこちに春を見つけることができます。感じることができます。

 

 

0

こぶ(その4) アグロバクテリウム

2011.10.23
相当以前(30年前?)から、公園や街路樹にあるニセアカシアに、特に老木につくこの異様なこぶについて
「これって、どうしてできるのだろう? 何が原因でこんなに大きなこぶができるのだろう?」
と不思議に思っていました。
樹木医の資格を取って、改めて多くの樹木を観察するようになると、ニセアカシアだけではなく、このようなコブはほとんどの樹木につくことが判ってきました。  
ハシドイ 知事公館?     エンジュ 街路樹    イタヤカエデ

このコブは地際から3~4ⅿの主幹につきます。 コブは写真でも分かるように、小さいもので数cm、大きいものは直径30~40cmくらいになります。 数は1個の場合もありますし、大小入り乱れて幹肌を覆うように多数着くこともあります。 そして、傾向として老木に多くつくようです。

疑問を抱いてからそれらしき答えをなかなか得られなかったのですが、日本植物生理学会のホームページに「みんなの広場」と言うコーナーがあるのですが、それに、私と同じような疑問を持つ人がいて、こぶについて質問しているのを見つけました。

少し長文になりますが、質問と回答を全文掲載します。

質問:樹木のこぶについてご教授願います。 ニセアカシアやカエデ類など樹木の幹、特に地際から2〜3m位までの所に直径が30㎝になるようなこぶで出来ます。こぶは1個だけの場合もありますが、多くは大小様々なこぶが重なるように樹幹を覆っていて、直径が1m前後になる老齢樹でよく見かけます。また、ニセアカシアにつくこぶはサクラのこぶ病に似ていて表面がごつごつしていますが、ケヤキやカエデ類につくこぶの樹皮はごつごつしている部分もありますが、正常な樹皮とかわらない部分が多いです。これらのこぶは何が原因で、どのような作用でこのように大きなこぶになるのでしょうか?
登録番号2514の「植物のガンについて」において、回答者は「植物のこぶ」をバラなどの根につく根頭がんしゅ病のこぶを想定して回答されているように思うのですが、ニセアカシアやケヤキなどの樹木のこぶもアグロバクテリウムのような細菌が原因であのような大きなこぶができるのでしょうか? それとも紫外線や老齢木になると樹木自体に生理的な植物ホルモンの異常が起こり、あのようなこぶが出来るのでしょうか? よろしくお願いします。

回答
みんなのひろばへのご質問有り難うございました。ご回答が遅くなり申し訳ございませんでした。お忙しい事は十分存じ上げていたのですが、コブならこの方という名古屋大学の町田先生にお願い致しましたところ、以下のようなご回答をお寄せ下さいました。ご参考になると思います。町田先生のご回答
(1) について:
お話を伺う限り、上記 のような「こぶ」は、アグロバクテリウム・ツメファシエンスの感染により出来る、「根頭がんしゅ病」と考えてもよいでしょう。この質問をされた方が、違う病気かもしれないと、疑問に思われた理由は、通常多くの「根頭がんしゅ病」が、根と茎の境界部分(地面に接している部分)にできるのに、なぜ、高い位置にできるのか、と思われたからでしょうか。実は、半世紀以上前から、「二次こぶ」という現象が報告されています。今回ここで問題にされている高い位置の「こぶ」は、このような「二次こぶ」ではないかと思います。アグロバクテリウムは土壌細菌ですので、最初は植物の地面の近い部分にこの細菌が感染して「一次こぶ」ができます。それからしばらくして(数ヶ月から数年に渡ることもある)、「傷」による明瞭な感染部位がなくても、地上部の高い位置に「こぶ」が形成されることがあり、これを「二次こぶ」と呼びます(英語では、Secondary gall と呼びますが、最近ではほとんど死語になっています)。「二次こぶ」は多くの場合、老齢な木に見られます。このような現象は興味深いのですが、今でも理由はわかりません。私は、「一次こぶ」の中で増えたアグロバクテリウムが、維管束や、細胞間隙を伝わって植物の体内を動き、傷ついた細胞に出会うと感染し、細胞増殖を誘発し。「こぶ」ができるのではないかと、考えています。
(2) について:
「根頭がんしゅ病」の主な原因は、アグロバクテリウムが保有する複数の遺伝子が、植物の染色体の中に入り込み、それらが機能発現するようになった結果、細胞の増殖が誘発されることです。染色体に入り込んだ遺伝子の中には、植物細胞の増殖や分化状態に影響を与えるオーキシンやサイトカイニンという植物ホルモンの合成に影響を与える複数の遺伝子があります。これら個々の遺伝子の機能発現の程度やバランスは、感染する植物の種類によって異なっていると考えられています。植物により「こぶ」の形が異なるのは、これらの遺伝子の機能発現のバランスの違いによるかもしれません。実際に、サイトカイニン合成に関わる遺伝子の機能が上昇すると、「こぶ」の表面に異形葉・芽ができ、オーキシン合成に関わる遺伝子の機能が上昇すると、表面に異形な根をもつ「こぶ」ができます。両者のレベルが共に高いと、不定型な大きな「こぶ」ができます。しかし、このような説明で、「こぶ」の「ごつごつ」感や「樹皮のような柔らかさ」が説明できるかどうか、わかりません。もしかしたら、まだ知られていない遺伝子の働きにより、このような「こぶ」の形が支配されているのかもしれません。(3) について:
上記したように、アグロバクテリウムは樹木の「こぶ」の原因になります。実際、「根頭がんしゅ病」は、クルミ、アーモンド、リンゴ、サクラ、バラなどの樹木で報告があります。町田 泰則(名古屋大学)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2011-12-09

登録番号2514 「植物のガン」について

質問:初めて質問させていただきます。 ふと疑問に思ったのですが、植物も癌になるのでしょうか?動物の癌の研究は盛んに行われていますが、植物についてはあまりききません。そこで、学校の先生に訊ねたところ、ウィルス感染によって植物も癌になるとのことでした。 では、老化や紫外線などによって偶発的に癌が発生することはないのでしょうか?ないとしたら動物との違いは何なのですか?教えてください。

回答 みんなのひろば質問コーナーをご利用頂き、ありがとうございます。すごく重要な疑問に感心しました。普段から、じっくり物事を考えておられるのでしょうね。

さて、まず動物の癌はどのようなものか考えてみましょう。増殖能力がある細胞も、増殖はうまくコントロールされています。
癌の1つ目の性質は、コントロールされずに増殖を続けるという性質です。コントロールする物質としては、様々な種類の増殖因子というものがあります。細胞のまわりに増殖因子があれば細胞が増殖するのです。ですので、増殖因子を作り続けるようになった細胞や、増殖因子の情報を伝える細胞内の仕組みが変化してしまった細胞は癌になります。
2つめに、組織にもぐり込んだり、転移するという性質があります。では、植物で癌にあたるものがあるのか、考えてみましょう。植物にときどき、こぶができることがあります。比較的大きくなるこぶとして、アグロバクテリウムと呼ばれる細菌感染によるものが有名です(ウイルスではありません。動物では癌遺伝子を運ぶ癌ウイルスがありますが。)。アグロバクテリウムは植物に感染すると植物の細胞の中にいくつかの遺伝子を注入します。その遺伝子は植物の細胞の核の中に入って、さらに、植物の染色体の中に組み込まれます。組み込まれる遺伝子として、植物の細胞増殖因子であるオーキシンとサイトカイニンを作る酵素をコードする遺伝子があるので、感染細胞はどんどん増殖してこぶになります。ただ、植物の細胞は細胞壁でくっついていますので、中に浸潤することはなく、また、転移もありません。
さて、ご質問の、紫外線や老化による癌はあるのか、ということを考えてみましょう。答えは、無い、あるいは知られていないということです。ただ、「こぶ」の中にはそのようなものがあるかもしれませんが、それを調べた研究はありません。やはり、植物はその構造上、がん細胞のようなものが出来ても、増えにくいのではないでしょうか。
JSPP広報委員長、大阪大学
柿本 辰男
回答日:2011-09-

1+

モクゲンジ  冬芽


2012.3.10                               2011.3.10                                2014.11.30

左の写真は、果樹栽培でよく使われる 用語で“ 短果枝 ” と言われる枝についた花芽です。この枝には毎年花芽が出来て花を咲かせます。 中央は、その年の夏に勢いよく長く伸びた枝についた芽(葉芽)です(写真の撮影が3月なので、正確に表現すると、前年に伸びた枝に前年につけた葉芽 ということになります)。 同じ枝につく芽でも花芽と葉芽では形状や大きさは随分と違うものです。

冬芽は円錐形。 芽鱗のふちには毛がある。 葉痕はハート形(樹に咲く花)

モクゲンジ → 真夏に黄色い花を咲かせる樹

 

 

0

アサダ  樹皮・樹肌


幹径:13cm       幹径:70~80cm   幹径:70~80cm

細長い樹皮片が短冊状にめくれて、一目で樹種はアサダと判別できます。 写真ではアサダの樹皮の特徴はわかりづらいですが、実際に見ると、その違いが実感できます。 しかし、樹皮片のめくれが少ないものもあり、個体差があるようです。

<余談>
樹皮は灰褐色から濃い褐色でやや浅い縦の裂け目があり、それが下端から少しはがれてもちあがり、独特のぼさぼさした外観を呈する。 方言にハネカワ、ミノカブリというのがあるのはこれから来ている。(木の大百科)

アサダはカバノキ科で、シラカバなどのカンバ類、ハンノキ類、サワシバなどと同じ仲間です。雄花が細長く垂れさがる(雄花序)のが特徴です。

 

 

 

0

樹皮・樹肌の履歴  アカナラ

札幌市役所の東側、北1条西2丁目にある市民会館前に植えられているアカナラです。 幹径は40~50cmくらいでしょうか。 根元がモコモコと異常に膨らんで四角い形になっています。

これは、植栽時に造られた植樹桝が小さかったためにその後の成長で根が盛り上がって、元々あった植樹桝を満杯にしたようです。 小さくなった枡を撤去して、新たに仕切石(植樹枡)を作り直したようですが、当初のものは地面から10cmほど高い植樹桝だったので、このように根が四角くなったようです。
街路樹枡からはみ出した根を持つ街路樹( → 樹皮・樹肌の履歴 プラタナス(その2) )を見かけますが、このように桝全体が根で一杯になったものを見る のは初めてです。

写真は、南区真駒内の街路樹アカナラです。
このアカナラも市民会館前のものと同じように、根が盛り上がってきています。 真駒内団地内の街路樹ですので、昭和40年代に植えられたもので、樹齢は60年前後でしょうか、幹径は50cmほどです。
これら2本の街路樹アカナラを見ると、根は何か障害物につきあたると、プラタナスの根のようにそれに覆い被さっていくのではなく、その内側に養分を溜めるというか、幹回りの成長より根が肥大する度合の方が大きいように見えます。

そして、もう一つ目を惹くのは、主幹と根の表皮の違いがはっきりとわかることです。 ハルニレなど根張りのある大きな樹を見ていますが、アカナラのように幹と根を分ける明確な線があり、しかも、表皮の模様に違いのある樹は初めてです。

このことがあってから、他の根張りのあるアカナラの根元を見てみると、全てに幹と根の間に明確な線があり、縦に割れる主幹の樹皮に対し、地面から出ている根の表皮はブナのように滑らかのものでした。 しかし、根の表面が長い間地表にでているものには、表皮が縦に割れてきているものもあり、このことからすると、最後には主幹の樹皮と同じようになるのではないか と推測しました。
しかし、写真の四角く膨らんだ根については、生長する部分から外れている場合は、表皮はこのままなのかもしれません。

 

 

 

 

0

ナシ(幸水) ヤチネズミ

3月20日頃から好天とこの時期としては暖かい日が続いて、庭に積もっていた雪も一気に解けて、一部土が見え出しました。 それで、土の感触を味わおうと庭に出てみると、
2018.3.30
ナシ(幸水)の幹が地際から高さ40cm弱まで、かじり取られていました。しかも、中間部分は全周きれいにかじり取られています。 ネズミにやられたようです。
このナシは4年前の春に植えています。 昨年は小さいながらも3個収穫、味はまあまあでした。 今年も4~5個花芽がついているので、袋かけをして農薬防除もしっかりして美味しいものを収穫しようと楽しみにしていたのですが、残念です。
2018.3.30
この憎き加害者は?と「樹木の病害・虫害・獣害」で調べてみると、
エゾヤチネズミでは、切断面に細かい切歯痕(幅2mm以下)がみられる。 剥皮された面に多方面から入り乱れた細かい切歯痕がみられ、かじり落された外樹皮が被害木の周りに落ちている。
とあり、被害木の切断面にできた歯痕のつき方とかじり落された外樹皮が根元に散らばっていることから、これは正しくヤチネズミの仕業だと確信しました。

<余談>
この被害を受けたナシ(幸水)の前には、同じ場所にプラムを2本植えていました。 これらは被害を受けなかったのです。 また、我が家には、リンゴ、プルーン、洋ナシがあるのですが、これらも被害を全く受けていません。
おそらく、ヤチネズミの生息域にこのナシがあったから被害を受けたのでしょうが、それでもこれを見ると、ナシ(幸水)は果実だけでなく、樹皮も甘くておいしいのかな? と思ってしまいます。

 

 

1+

Users who have LIKED this post:

  • avatar

タマネギ は種

昨秋、職場の方からムラサキタマネギをいただきました。 我が家の名シェフがそれを使ってマリネを作ってくれました。 普通のタマネギに比べて色合いが良いこともあって、美味しく頂きました。 その後、頂いたタマネギがなくなっても、スーパーから買ってきて、朝夕の食事に出てきているのですが、全く飽きることはありません。
もう少し若いころなら、頂いた分だけ食べて終わっていたと思うのですが、
「タマネギは血液をサラサラにする、血圧を下げる」
など健康に良いと言われており、夫婦伴に60代に入り健康を強く意識するようになっていることもあって、しかも、私が野菜のタネをまいて育てるのが好きなことから、初めてタマネギのタネをまいてみました。
2018.3.24
ホーマックでセルトレイ(72穴)を買ってきました。
タネを3月24日にまきました。
4月1日現在(は種後8日目)、発芽も揃い、大きいものは4cm程に成長しています。

札幌市農業支援センターの職員の方に栽培法を尋ねると、
通常、農家さんは3月上旬にタネを播き、5月上旬に畑に定植するとのこと。 定植までの育苗期間は60日程必要で、その間、伸びた葉を2~3回切り取り、茎の太いしっかりした苗に育てるのだそうです。

私のタネ播き(3月24日は種)については、
「は種が3月末なので、定植を5月下旬して、収穫を少し遅らせば、何も問題はないとのこと。 通常、札幌のタマネギを栽培している農家さんは、8月に※根切りを行い、その後1~2週間乾燥させて収穫するが、私の場合は、9月にそれをすれば良いとのこと。
 
2017.8.8    東区百合が原                            2015.9.15. 東区丘珠

左の写真は、根切り直前のもの(たまねぎは、十分肥大すると、葉の根元と球をつなぐ部分が中空になって弱くなり、葉が自然に倒れる)
右の写真は、根切り後乾燥させて、収穫直前のタマネギ

※根切り
⓵ 方法:株を引き抜いて、横に寝かせておく。
② 目的:栄養がどんどん運ばれて球が肥大すると外側の皮が破れてしまうので、それを防ぐためと、玉の水分を抜き乾燥させて、病気の発生を防ぎ、長期間保存ができるようにするため。

なので、少量で長期保存の必要のない家庭菜園では、玉が大きくなったものから順次引き抜いて食べれば良し。 しかし、畑に置きすぎると玉が割れる場合があるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

0